前田社長流のメモ術で日常が変わる

前田社長流のメモ術で 日常が変わる
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「仕事の精度をもっと高めていきたいけれど、どう考えればよいかわからない……」
「上司の考え方に早く追いつきたいのに、どうすればいいかわからない……」
このように、思考を深める方法がわからなくて困っている人はいませんか?

ビジネスで通用する思考力を鍛えるのは、なかなか難しいものですよね。今回の記事では、思考力を高める3つのステップを、筆者の実践報告も交えて詳しくご紹介します。

目次

思考を深めるには「書き出す」のが効果的

『ゼロ秒思考』の著者である赤羽雄二氏は、思考力を高めるには頭のなかにある情報や考えをただ言語化するだけでなく、書き出してアウトプットすることが大切だと伝えています。これは「書き出す」という作業によって、頭のなかのモヤモヤを明確に整理できるため。情報や考えについて整理することができれば、課題の本質をとらえた確実な対策を練りやすくなるのです。

わざわざ書き出さなくても話せば十分、と感じる人もきっといるでしょう。しかし赤羽氏によれば、話し言葉は堂々めぐりしてしまうことが多く考えがまとまりづらいとのこと。手間やスピードの側面では話し言葉のほうが手軽でよいかもしれませんが、思考力を高めるという意味で効果があるのは可視化できる書き言葉だと言えます。

そのようにして思考力を高めることには、当然ながら仕事に直結するメリットがあります。そのひとつとしてビジネスコンサルタントの細谷功氏が挙げるのは、相手の立場に立ってコミュニケーションをとることができるという点。もし相手が自分と正反対の意見だったとしても、「なぜだろう?」といったん落ち着いて考えられるようになるそうです。

たとえば、難しい案件を上司から依頼されたものの「大変すぎる……!」とプレッシャーを感じている場合。上司の思惑としては「部下に挑戦するチャンスを与えたい」のかもしれませんし、「自分だけでは手が回らないから少し手伝ってほしい」のかもしれません。「なぜ上司は自分にこの仕事を依頼したのだろう?」と考えることによって、仕事に取り組む姿勢は大きく変わり、上司とのコミュニケーションにも変化が生まれるはずです。

SHOWROOM前田社長流「3ステップメモ術」で思考力を高める

仮想ライブ空間を提供するSHOWROOM株式会社の社長で『メモ術の魔力』の著者でもある前田裕二氏は、思考力を高める習慣として「日常をノートへ書き留める」という方法をすすめています。

前田氏によると、普段無意識に感じていることに目を向け、さらにメモを通じてそれを言語化することで、自分だけの視点を見つけ出すことができるとのこと。日常で見聞きしたことを記録すると、スルーしがちな事柄についても深堀りする癖がつくため、思考力が深まり、人生がより豊かになると伝えています。

そんな前田氏は、次の3つのステップで日常の事柄をメモしているそう。

  • ステップ1:ファクトを書く
    起こったことや体験したことなど、「客観的事実」をそのまま書く。また、その出来事をひとことで表す「キャッチフレーズ」もつける。
  • ステップ2:抽象化する
    ステップ1で書いたことから重要なエッセンスを抜き出して深堀りし、「なぜそのようなことが起きたのか」「そのときの気持ちはどうだったのか」など背景を分析する。
  • ステップ3:転用する
    抽象化で考えたことをもとに、気づいたことや次に活かす方法を書く。

ちなみに前田氏は、方眼ノートと4色ボールペンを使用しているのだとか。というのも、モチベーションが上がり日常の記録をとりたくなるような文具でないと、記録をとることは続けられないからだそうです。たしかに方眼ノートを使えばきれいにまとめられて、さらに4色ボールペンで色分けもすると見やすくなりそうですね。

「前田流・3ステップメモ術」で日常を書き留めてみた

実際に、筆者も前田氏がすすめる3ステップメモ術を試してみました。あとで振り返りやすくするために、ペンで色分けしながら日常の記録をとっていきました。

まずはステップ1「ファクトを書く」。起こったいくつかの出来事を一文程度で簡潔に書き、それぞれの出来事に一語でキャッチフレーズをつけました。たとえば「短期間で作成した企画書を上司に絶賛された」という出来事には「企画書」というキャッチフレーズをつけています。これのおかげで、パッと見ても何について書いたかがすぐにわかります。

ステップ2「抽象化する」では、書いた出来事について箇条書きを使いながら詳しく分析。その出来事が起こった原因やきっかけ、そのときの気持ちなどについて、どんどん掘り下げて書いていきました。「企画書」のところであれば、「過去のものを参考にしたから」といった具合に、出来事の背景を考察しています。

そしてステップ3「転用する」では、分析するなかで気づいたことや次に活かす方法を書きました。次にまた同じ場面に出くわしたらどうするか、または同じような成功を起こすにはどうすべきかを、実際に起こったように頭のなかで想像してみると考えやすくなりました。たとえば、前のステップで考察した「企画書」の成功要因をもとに、「いきなり書き始めるのではなく、情報収集から始める」というアクションを見いだすことができました。

たくさん書くほどに思考が深まる!

このようにして日常を書き留めていくと、頭がとてもすっきりしたように感じました。仕事を含む日常生活における気づきを、たくさん言語化できたからだと思います。紙に書き出すことでたしかに、脳内にあるモヤモヤした記憶や情報を整理でき、頭の回転が速くなった感じがします。

このメモ術を実践するにあたっては、ステップ1の段階から細かく考えすぎないことをおすすめします。「何について書こう?」と考えすぎてしまうとなかなか書き出せなくなり、メモをとること自体もおっくうになってしまいます。ステップごとに深堀りしていけばよいので、最初は一日を振り返ってみてパッと頭のなかに浮かんだ出来事を、とりあえずたくさん書き出してみることがポイント。逆にステップ2と3では、小さなことでもよいので箇条書きでたくさん書き出すと、思考をどんどん深めていくことができますよ。

以上、情報提供サービス「STUDY HACKER」より引用参照

また、対コミュニケーションについても効果あり。仕事にも私生活にもいい影響がありそうです。毎日のちょっとした作業として、今後も継続します。

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日常について書き出すだけで思考力が高まる。
試さないと何も変わらない。これほどコスパの良い挑戦はないと思います。

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